2016年9月17日土曜日

音楽はemotionsの言語

先日、友人宅にて、アイロンがけなどのお仕事にいらしている女性と出会いました。ほんの2、3分お話をしたのですが、とても印象に残ったので書きとめておきたいと思います。

私がピアノを弾くことをご存知で、音楽の話になりました。

「音楽がとっても好きなんです。」
「道を歩いていてピアノの音が聞こえてくると、足を止めて聴き入ってしまいます。」
「私が仕事に行っているお家のひとつは、私が音楽好きなことをわかっていて、いつもクラシック音楽のラジオを流していてくださるのです。」
「音楽は、なんとも説明できないのですが、まるで別の世界に連れていかれたかのような感覚になって、感動せずにはいられないのです。」

- そう、音楽はユニバーサルの言語ですものね!
と私も答えました。

「もっと理解したいので音楽を学べたら、と思ったりするんですよ。」

それを聞いて私は
- 音楽を聴き感動できるというのは、すでに素晴らしいものをお持ちで、ピュアに聴けるということが何よりも素敵なことだと思います。

とっさに心から出てきたフレーズでした。

そして
- 演奏している立場の私にとって、とても勇気づけられます。
と付け加えました。

この方が音楽のこと、感動するご自分のことをお話されるときの目の輝きや、幸せそうな表情が忘れらせません。

「音楽は"Emotions"の言語である」という哲学者エマニュエル・カントの言葉を思い出しました。

心が温かくなった出来事でした。

2016年9月16日金曜日

ピアノ指導法の勉強にはコレを!

指導者の勉強のための「ピアノ講師ラボ」。

毎月レッスンアイディア満載のニュースレターと、活躍されている素晴らしい先生方の音声教材で学ぶことができます。

私は入会してから、レッスンがより楽しくなり、毎日が豊かになっています。
生徒さんたちも楽しそうです。

海外にいながらインターネットを通じて、生きた最新の教材で勉強できるのも貴重です。

「ピアノ講師ラボ」を主宰されている藤拓弘先生がまた本当に素晴らしい方で、先生からいつも多くを学んでいます。

ピアノを教え始めてから、悩んだり迷ったりすることが多々ありました。色んな本を読んだり、インターネットで調べたり、ピアノの先生のブログを見たり、レッスン見学に行ったり、友人や恩師に相談したりしてきました。

そうしてある時、インターネットで藤先生のメールマガジンを見つけ、登録し、藤先生のご著書を日本から取り寄せて読み、「ピアノ講師ラボ」のことを知りました。海外に住んでいても可能ですか、と勇気を出してメッセージを送ると、とても温かくご返信くださり、入会することができたのです。

学生の時は演奏することに集中する勉強ですが、教えるとなると、弾くこととはまた違う多くの知識やスキルを必要とします。これは音楽学校ではなかなか学べないことのように思います。特に導入期のレッスンはとても難しいと常に感じています。

もちろん経験によって培える部分もあると思いますが、より経験豊かな先輩の先生方から教えていただけたり、同じように情熱を持ってこの仕事をされている先生方とたくさんのことを分かち合えるなんてラッキーなことだと思います!

とにかく内容がいつも素晴らしいのです。

そしてレッスン方法だけでなく、ピアノ教師としての在り方、人としての在り方まで考えさせられます。

多くのピアノの先生におすすめしたいです。
これから教えたいと思っている方にも。

そしてピアノを通しての素敵な人生がたくさんの人に広がっていってほしいな、と思います。
私の感想も載せていただいています!

今月中はキャンペーンでお得がいっぱいだそうです。




2016年8月27日土曜日

ノルマンディーでの室内楽コンサート


今月7日にノルマンディー地方へ弾きに行きました。
モンティヴィリエという小さな街の大修道院中庭でのコンサート。
素晴らしいチェリストで友人のジュリアン・ラジニアックとの共演でした。彼は、現在リモージュオーケストラの首席奏者として活躍中で、アンサンブルモンソロのメンバーとして日本にも定期的に来日しています。そうそう、来月も日本に演奏しに行くそうです。キングインターナショナルからCDも出ています。詳しくはぜひこちらをどうぞ。

ジュリアンとは何年か前にデュオを組んで、ノルマンディー国際フォーラムというコンクールでグランプリをいただいたことがありました。演奏会でも一緒に弾いていたのですが、最近は機会がなく残念に思っていました。そんなわけで今回久しぶりに一緒に弾くことになり、嬉しくて楽しみにしていました。

実は今回、出演できなくなった演奏家の代役としてお話をいただいたのですが、ちょうどお話があった時に私は学年末のピークの忙しさ、そしてリサイタル、ジュリアンもオーケストラのシーズン末とアンサンブルの本番もあったりで、なかなか時間が合わず、コンサート直前になんとか3回合わせができたのみでした。でも、とてもとても良い時間でした!このような素晴らしい音楽家と演奏するのは得るものがたくさんあり充実していて、何よりも本当に楽しいです!

プログラムはバッハのソナタト短調、ベートーヴェンの3番ソナタ、ドビュッシーのソナタそしてミャスコフスキーのソナタ2番。

コンサートでは特に、ミャスコフスキーのソナタとアンコールで演奏したサン=サーンスの「白鳥」の時に、二つの楽器のハーモニーが一番良い感じに混ざり合って音楽的にも素敵な時間を過ごせた気がします。あとで聞いたらジュリアンも同じような感想でした!

このミャスコフスキーのソナタは、フランスでは中々演奏される機会がないのですが、日本ではどうなのでしょう?とても美しい曲です。

また共演できるといいな。

コンサートの記事を見つけました。写真もあったのでその部分を写真に撮ってみました。これです↓




2016年8月26日金曜日

おすすめ本の紹介

最近、生徒二人に本をプレゼントしました。

私自身とても影響を受け、尊敬していたピアニスト、アルド・チッコリーニについての本です。著者のパスカル・ル・コール氏との対談にもとづいたもの。日本語でも海老彰子さんが訳されて、全音楽譜出版社より「アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密」という題で出版されています。

数年前、ピアニストの友人から日本語の本をいただいて読み、その後オリジナルのフランス語のほうも買い求めました。

二人の生徒はとても興味深く読み、考えさせられ、感銘を受けたとのこと。
私も再び読み返しています。本当に素晴らしい内容で、読むたびに学ぶことがたくさんあります。そして感動します。

演奏家にとっても、ピアノを勉強している人にとっても、音楽愛好家にとっても、またピアノの先生にとっても、おそらく深く感じる部分がたくさんある本だと思うので、このブログで紹介したくなりました。

何日か前にはピアノの先生をしている友人に勧めたところ、読んでやはり感激していました。

この本を読んで思うこと、書き綴りたいこともあるのでそれは改めて☆


レッスン再開!

フランスは7月と8月が夏休みです。

今夏のコンサートを二本終えたあと、スペインに近いバスク地方に少し息抜きに出かけていて、今日は3週間ぶりくらいにピアノレッスンを再開しました。

バカンス中ということで、いつもは出張レッスンの生徒も私の自宅に来てくれたりしています。

私が住んでいるのがパリ郊外ということもあり、パリ市内での出張レッスンを中心に始め、現在移動は多くならないように気をつけているものの、このスタイルが主体となって続いているのですが、自宅でのレッスンは可能性が広がります!

楽器が良いこと、楽譜も音源も本も何か思いたったらすぐに出せること、二台の楽器を使ってレッスンができること、たとえばコンチェルトも私がオーケストラパートを弾きながらアンサンブルのレッスンができる…などなど、嬉しい点がいろいろ。

一緒に弾いて一緒に音楽をすることで、感覚が理解することはたくさんあるなーと思います。私自身、歌や他の楽器とのアンサンブル、伴奏の仕事から多くのことを学んでいるので、なおさらそう思うのかもしれません。

今日も楽しくて、気がついたらひとりの生徒のレッスンで、2時間半があっという間にたっていました…!バカンスなのでスペシャルです。

幸せな音楽生活を感じることのできた日でした。

休暇の写真 ビアリッツにて


あっ、練習しなきゃ!

2016年8月9日火曜日

ラ・ロシェルでの想い出

先月末、ラ・ロシェル(La Rochelle)の音楽祭で演奏してきました。

港にて、サン・ニコラス塔の下で、船が通るのを眺めながら…という野外でのコンサートでした。

左に見えるのがサン・ニコラス塔です。

リハーサル時から音を出した途端ツーリストやお散歩中の人がたくさん集まってコンサート状態となり、落ち着いてリハーサルというわけにはいかなかったのですが、立ち止まって聴き入る人や、そのまま音楽に身を委ねる人、喜ぶ姿、涙を流す姿を見て、感じることが色々あり、あたたかい気持ちになりました。


 
Gérard Fauvin氏によるピアノの設置中!素晴らしいSteinwayでした。



本番では風が強く吹き、船が音を鳴らしながら通り、舞台の反対側には普通にお散歩する人たちの話し声や笑い声が聞こえ、決して簡単なコンディションではありませんでした。でもこの素敵な場所で、リラックスした心地良い雰囲気を感じながら、気軽にシンプルに音楽を分かち合えたこの機会を過ごせたこと、心から嬉しく思いました。






お世話になった方々、聴きにいらしてくださった方々、いつも応援してくださり支えて下さっている方々、ありがとうございました!




2016年7月25日月曜日

音楽のパワー

先日、お世話になっている友人の家で、何気なくピアノを少し触りました。

友人が近くに座り聴いていたようだったので続けて曲を弾いたのですが、その後で、彼女がとても嬉しそうな顔をして「すごく幸せな時間…」と言いました。心から嬉しそうに、穏やかに見えたその表情がとても印象に残りました。

この時に私は、何か大事なことを気づかせてもらったように思いました。
私にとって、意味のある出来事でした。

この友人がしばらくの間元気をなくしていたこともあり、ほとんど見たことのなかった幸せそうな表情に驚いたのも事実です。そして、私はそのことが本当に嬉しかったのです。

音楽はこんなふうに人の心を満たしていくものなのだな…と、改めて実感した、そんな出来事でした。