2016年8月27日土曜日

ノルマンディーでの室内楽コンサート


今月7日にノルマンディー地方へ弾きに行きました。
モンティヴィリエという小さな街の大修道院中庭でのコンサート。
素晴らしいチェリストで友人のジュリアン・ラジニアックとの共演でした。彼は、現在リモージュオーケストラの首席奏者として活躍中で、アンサンブルモンソロのメンバーとして日本にも定期的に来日しています。そうそう、来月も日本に演奏しに行くそうです。キングインターナショナルからCDも出ています。詳しくはぜひこちらをどうぞ。

ジュリアンとは何年か前にデュオを組んで、ノルマンディー国際フォーラムというコンクールでグランプリをいただいたことがありました。演奏会でも一緒に弾いていたのですが、最近は機会がなく残念に思っていました。そんなわけで今回久しぶりに一緒に弾くことになり、嬉しくて楽しみにしていました。

実は今回、出演できなくなった演奏家の代役としてお話をいただいたのですが、ちょうどお話があった時に私は学年末のピークの忙しさ、そしてリサイタル、ジュリアンもオーケストラのシーズン末とアンサンブルの本番もあったりで、なかなか時間が合わず、コンサート直前になんとか3回合わせができたのみでした。でも、とてもとても良い時間でした!このような素晴らしい音楽家と演奏するのは得るものがたくさんあり充実していて、何よりも本当に楽しいです!

プログラムはバッハのソナタト短調、ベートーヴェンの3番ソナタ、ドビュッシーのソナタそしてミャスコフスキーのソナタ2番。

コンサートでは特に、ミャスコフスキーのソナタとアンコールで演奏したサン=サーンスの「白鳥」の時に、二つの楽器のハーモニーが一番良い感じに混ざり合って音楽的にも素敵な時間を過ごせた気がします。あとで聞いたらジュリアンも同じような感想でした!

このミャスコフスキーのソナタは、フランスでは中々演奏される機会がないのですが、日本ではどうなのでしょう?とても美しい曲です。

また共演できるといいな。

コンサートの記事を見つけました。写真もあったのでその部分を写真に撮ってみました。これです↓




2016年8月26日金曜日

おすすめ本の紹介

最近、生徒二人に本をプレゼントしました。

私自身とても影響を受け、尊敬していたピアニスト、アルド・チッコリーニについての本です。著者のパスカル・ル・コール氏との対談にもとづいたもの。日本語でも海老彰子さんが訳されて、全音楽譜出版社より「アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密」という題で出版されています。

数年前、ピアニストの友人から日本語の本をいただいて読み、その後オリジナルのフランス語のほうも買い求めました。

二人の生徒はとても興味深く読み、考えさせられ、感銘を受けたとのこと。
私も再び読み返しています。本当に素晴らしい内容で、読むたびに学ぶことがたくさんあります。そして感動します。

演奏家にとっても、ピアノを勉強している人にとっても、音楽愛好家にとっても、またピアノの先生にとっても、おそらく深く感じる部分がたくさんある本だと思うので、このブログで紹介したくなりました。

何日か前にはピアノの先生をしている友人に勧めたところ、読んでやはり感激していました。

この本を読んで思うこと、書き綴りたいこともあるのでそれは改めて☆


レッスン再開!

フランスは7月と8月が夏休みです。

今夏のコンサートを二本終えたあと、スペインに近いバスク地方に少し息抜きに出かけていて、今日は3週間ぶりくらいにピアノレッスンを再開しました。

バカンス中ということで、いつもは出張レッスンの生徒も私の自宅に来てくれたりしています。

私が住んでいるのがパリ郊外ということもあり、パリ市内での出張レッスンを中心に始め、現在移動は多くならないように気をつけているものの、このスタイルが主体となって続いているのですが、自宅でのレッスンは可能性が広がります!

楽器が良いこと、楽譜も音源も本も何か思いたったらすぐに出せること、二台の楽器を使ってレッスンができること、たとえばコンチェルトも私がオーケストラパートを弾きながらアンサンブルのレッスンができる…などなど、嬉しい点がいろいろ。

一緒に弾いて一緒に音楽をすることで、感覚が理解することはたくさんあるなーと思います。私自身、歌や他の楽器とのアンサンブル、伴奏の仕事から多くのことを学んでいるので、なおさらそう思うのかもしれません。

今日も楽しくて、気がついたらひとりの生徒のレッスンで、2時間半があっという間にたっていました…!バカンスなのでスペシャルです。

幸せな音楽生活を感じることのできた日でした。

休暇の写真 ビアリッツにて


あっ、練習しなきゃ!

2016年8月9日火曜日

ラ・ロシェルでの想い出

先月末、ラ・ロシェル(La Rochelle)の音楽祭で演奏してきました。

港にて、サン・ニコラス塔の下で、船が通るのを眺めながら…という野外でのコンサートでした。

左に見えるのがサン・ニコラス塔です。

リハーサル時から音を出した途端ツーリストやお散歩中の人がたくさん集まってコンサート状態となり、落ち着いてリハーサルというわけにはいかなかったのですが、立ち止まって聴き入る人や、そのまま音楽に身を委ねる人、喜ぶ姿、涙を流す姿を見て、感じることが色々あり、あたたかい気持ちになりました。


 
Gérard Fauvin氏によるピアノの設置中!素晴らしいSteinwayでした。



本番では風が強く吹き、船が音を鳴らしながら通り、舞台の反対側には普通にお散歩する人たちの話し声や笑い声が聞こえ、決して簡単なコンディションではありませんでした。でもこの素敵な場所で、リラックスした心地良い雰囲気を感じながら、気軽にシンプルに音楽を分かち合えたこの機会を過ごせたこと、心から嬉しく思いました。






お世話になった方々、聴きにいらしてくださった方々、いつも応援してくださり支えて下さっている方々、ありがとうございました!




2016年7月25日月曜日

音楽のパワー

先日、お世話になっている友人の家で、何気なくピアノを少し触りました。

友人が近くに座り聴いていたようだったので続けて曲を弾いたのですが、その後で、彼女がとても嬉しそうな顔をして「すごく幸せな時間…」と言いました。心から嬉しそうに、穏やかに見えたその表情がとても印象に残りました。

この時に私は、何か大事なことを気づかせてもらったように思いました。
私にとって、意味のある出来事でした。

この友人がしばらくの間元気をなくしていたこともあり、ほとんど見たことのなかった幸せそうな表情に驚いたのも事実です。そして、私はそのことが本当に嬉しかったのです。

音楽はこんなふうに人の心を満たしていくものなのだな…と、改めて実感した、そんな出来事でした。

2016年7月11日月曜日

生徒からのギフト

数週間に渡った学年末試験シーズンも終わり、穏やかなゆったりした時間が流れています。

先週末、レッスンのあと、二人の生徒をディナーに招待しました。ピアノのレッスンを休むことなく、よく練習しながら、バカロレア(高校卒業資格と大学入学資格を兼ねる国家試験)をとても優秀な成績で合格した男の子二人。大親友同士で、連弾を一緒に弾きたいとのことで、そのレッスンと、モーツァルトのコンチェルトを弾き合ったあとでお祝いの食事に行きました。場所は私の一番のお気に入りのレストランのひとつ。

お祝いに生徒を招待するのは私にとって機会ははじめてのことでしたが、札幌でお世話になった恩師がいつも私にもそうして下さっていたこと、今も生徒さんたちにそうされていることなどを思い出しました。

出会った時には小さかった二人が、素晴らしく成長して、頼もしくて、嬉しく思います。

美味しいものを食べながら、色々な話をしながら、実は私はこの子たちからたくさんもらっているんだなぁ、と心から感じました。

思えば、ピアノを教えはじめてから、本当にいろんなことがあり、一緒に乗り越えてきてくれた生徒たち。この子たちの存在があって今の私がいるんだなぁと感慨深いです。

レッスン以外で話すことがあまりないので、正直どういう話をしたらいいのかな、なんてちょっと不安だったのも、大半が音楽の話で盛り上がり、優しい生徒くんたちはとても気を使ってくれました。フランス語を喋れると言っても、やはりフランス人のようには話せない私をいつも尊重してついてきてくれる生徒のみなさんには本当に感謝。こちらがうまく言えない時も想像力を効かせて理解してくれたり、フランス語を直してくれたりもします。

来年は二人とも、ものすごくお勉強が忙しくなるからピアノ続けられるかまだわからないのですが「続けたいなぁ」と言ってくれています。

音楽が人生を豊かにしてくれているそうです。これは私が願っていることで、こんな風に思ってもらえて本当に嬉しいです。

うまく言えないのですが、「"与える"ことで、"与えられる"ものはそれ以上にとても多くて大きい」ということを実感した、そんな素敵なひとときでした。(与えるというとおこがましい気がしますが、適当な言葉が見つからないのでこのままにしておきます…!)

2016年6月9日木曜日

試験シーズン!

フランスは今学年末で、試験シーズン真っ最中です。複数のクラスの伴奏を受け持っているので、合わせに走り回り、なんとかピアノのレッスンの時間を確保して教えに行き、そして練習…と激しい(?)毎日を送っています。

でも、楽しく過ごしています!

ここまで楽しめるようになったのは、ごく最近のことかもしれません。たとえば昨年の今頃は大変で辛かった記憶があります。伴奏がものすごく大量だったのと、同時に仕事以外の重要な用事もいくつか重なり、スケジュールはパンパン、身体も絶不調で、疲労困憊…。一杯一杯になってしまった時に、友人や同僚、関わっている方たちが助けてくれたり理解をしてくださって、世界は優しいんだなぁと涙が出たのを思い出します。

そこから自分を調整しながら今に至るわけですが、

心配するのをやめたのと

自分で居ていい…いえ、自分で居たい!と受け入れたのと

うまくできなくても今できる範囲で楽しもうと思いつつ、その「できる範囲」を制限しないようにしているのと

仕事も日常生活も、自分が本当にやりたいことを選んで、あとは手放すのを心がけ始めたことなどが変化のベースかなと思います。

自分の在り方が変わると色んなことが変わってくるのを感じています。

1日の伴奏合わせが終わって、レッスンまでの待ち時間、こんなことを考えながら学校の横を歩いていたら、フランスの遠くに住んでいるクラリネット奏者の友人にバッタリ!この友人も生きることが大好きな人。思いがけない嬉しい再会でした。

この時期になると、仕事帰りにクラシックではない音楽が聴きたくなります。普段はほとんどクラシックなのですけれども!